今日は午後から製剤学の講義に出かけた。
何でも、病院の薬剤師(その中でも偉い人)が特別に講義をしてくれるそうだ。
どうやらその背景には『今年行った病院実習生があまりにも物体だったために、病院の人たちがキレて講義をさせてくれと要求した』ということがあるようだが・・・

講義の内容は非常に興味深いものでした。
特に処方箋の内容を患者に分かりやすく伝えるというロールプレイ。
これが相当難しい。
専門用語は相手に理解してもらえないし、かといって弱気になったり言葉に詰まったりすると相手の不信感を買う。
例えば鎮痛剤でMSコンチン(モルヒネ)を処方すると、患者は少なからずショックを受けるそうです。
確かにモルヒネは薬学部学生にとっては『強力な痛み止め』と言う認識ですが、一般では『中毒症状を起こし、依存性の強い危険な薬物』と言うイメージが(テレビとかのせいで)先行するでしょう。
実際、私の研究ではクロロホルムやエーテルなどの物質を多用していますが、これも何も知らない他人から見ると『毒物を多用する危険な実験』として認識されるのでしょう。
『分かりやすく』『自身を持って』相手に物事を伝えると言うことの難しさを実感しました。

でも、これってジャッジの仕事にも言えると思う。
自信を持って『裁定』を出さないと相手に不信感を与えてしまうし、弱気だと逆に片方のプレイヤーに対して有利な裁定を出し兼ねない。
それに『状況起因効果がどうの』などと専門用語ばっかり使って説明しても、かえってプレイヤーを混乱させるだけだと思いますし。

土曜日のPTQジャッジ。
エクステンドと言うカード知識・ルールともに今までの比にならないものが要求されます。
ここではミスを出さないようにしたいところ。

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