ISBN:4840226113 文庫 柴村 仁 メディアワークス ¥550

第10回電撃ゲーム大賞の金賞受賞作。
話の内容は、
1)戦闘3回+日常風景。
2)世間知らず+天然の巫女が出てきます。
3)男も女も獣もでてきます。と言うか、一粒で3度おいしいです。

以上。
個人的な感想は、『ちょっと勿体無いかな?』
まず敵キャラ。
せっかく挿絵まで描いてもらったのに、1回で使い捨てとは。
後はクラスメイトたち。
これも『とりあえず書いておくか』と書かれたように存在感が薄い。
だから、この人たちも挿絵まで(以下略)

話自体はすごく読みやすかったです。
主要人物に関しては『こいつがどんな奴なのか』とすぐに理解できましたし。
(特に空幻とコウの設定は『イイ設定にしたな、作者』と思いました)
最後まで読み手を飽きさせることなく、最後まで読ませる力はありますし。
挿絵も話のイメージに合ったものだと思いました。

でも、やっぱり『勿体無い』と言わざるを得ない。
何と言うかこの1巻でどのエピソードも完結していないのです。
初めに登場した敵もそのまま放置されてるし。
クラスメイトに関しての話題は全然決着していないし。
○○の秘密についても、抽象的な表現しかされていないし。
最後のお話も何か『とりあえずこれで話を締めておこうか』と言った感じで書かれた様に感じるし。
全体的に『次巻に続く』的なお話なのです。
処女作でこういう書き方するなんて・・・ずるいなぁ。

(個人的な)結論:イラスト・話ともに良い。2巻が出たら買おう。
最近今までの人気作家の作品が微妙と思えてきているので、こういう新人の方には是非頑張って欲しい。あと、イラストレーターも。

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