久しぶりに鼻炎薬の成分の薬理作用なんざ調べてみる。

・マレイン酸クロルフェニラミン
ヒスタミンH2受容体をブロックする抗ヒスタミン薬。
(ちなみにヒスタミンH1受容体は胃に関係する。これのブロッカーは胃薬であるガスター10とか)
アレルギー作用に対して効果のある、この薬の主成分。
主な副作用は眠気。
アルコールを併用するとCYP阻害により副作用(眠気など)が増強される。

・塩酸フェニルプロパノールアミン
薬理作用は交感神経興奮作用(血管収縮によって鼻炎を抑える)、中枢興奮作用、鎮咳作用、気管支拡張作用等。
なので、鼻炎薬やせき止め、総合感冒薬の成分として幅広く使われてます。
またこれはエフェドリン(覚せい剤の原料)に似ているので、一時これを多量に飲んでトリップするといった現象もあったらしい。
副作用はまれに脳出血(H12に話題になったらしい)

・ベラドンナ総アルカロイド
副交感神経遮断薬。
鼻水の分泌を抑制します。

・グリチルリチン酸
甘草の根に含まれるトリテルペン配糖体。
抗アレルギー性・抗炎症性がある。

・無水カフェイン
ご存知コーヒーなどに含まれる成分。
主な作用は中枢神経興奮(眠気防止等)・利尿作用。
キサンチン誘導体なので、テオフィリン(喘息の薬)と似たような効果も持つ。
恐らく眠気を引き起こす成分が薬剤に入っているので、それの軽減のために入っているのではないでしょうか?

かなりいい加減に調べたので、ミスがあるかもしれません。
現役薬剤師の方、ツッコミがあれば掲示板に宜しく。

個人的には、花粉症に対しては以下の薬がお薦め。
・アレジオンやアレロック
名前のとおり、抗アレルギー薬。
他にも色々あります。
基本的に値段は高い(1錠200円程度)が、効果も高い。
皮膚科や耳鼻科に行って処方してもらいましょう。

・点鼻薬(名称忘れました)
鼻の血管を収縮させて、鼻炎を抑える薬です。
私はこれが一発で効きました。
鼻炎がひどければ医者に『点鼻薬処方してもらえます?』とか言うといい。

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