電撃hp (Volume30)
2004年7月14日 読書
ISBN:4840227500 単行本 メディアワークス 2004/06 ¥945
隔月発売の小説詰め合わせ。
活字中毒な人に対する処方箋(その1)でもある。
なので、レビューも新連載&ショート読みきりを中心に。
・電撃コラボレーション
あるひとつのテーマ・シチュエーションを5人の作家がショートで書くという企画。必ず織り込むべき言葉は『30(これが30号記念だからでしょうな)』『タコ』『電撃』の3つ。
んでは、それぞれ簡単な説明と感想をば。
『残酷劇(ぐらんぎにょる)の夜/渡瀬草一郎』
一人の少年が人形のように心を閉ざした少女の心を開こうと努力するお話。
というかお嬢様キャラに弱いんだよなぁ、私。
正統派ラブストーリーです。
綺麗に話がまとめられているので、あっという間に最後まで読んでしまった感がありました。
『DIVE TO BLUE/三雲岳斗』
2つの危機的状況下のもと、一人の少女を守ろうとする少年&邪神のしもべのお話。
ラブストーリーって言うよりはギャグ小説ですね。
多分明日穂が今回のストーリーの最強キャラだと思う。
『MW号専用掲示板「ウィー・アー・オン・ボード!」/時雨沢恵一』
その名前の通り、掲示板での書き込みの羅列。
淡々と何の描写もなく話が進んでいきます。
発想はすごいと思うのですが、途中で冗長になりすぎた感も。
『匿名掲示板って怖いよな』とか思ってみたり。
『万年すだれ禿係長小保多喜八郎の冒険/有沢まみず』
ぱっと見、ギャグストーリーのように見えるのですが。
とてつもなくこの主人公が格好よすぎです。
この人は(色んな意味で)ふざけた話書かせると上手いなぁ。
『蟻塚と500人の海賊/成田良悟』
上記4つの話をまとめたお話(後日談のようなもの)。
そしてこのシチュエーションの主軸でもあります。
穿った見方をすれば良いとこ取り。
荒神(あらじんと読む)さん、悪役の癖に格好いいなぁ。
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『レミエル! レミエル!/日比生典成』
第3回電撃hp短編小説賞を取った人の作品。
ちなみに、受賞作は平凡大学生と○学生の恋愛ストーリーでした。
今回の作品は多重人格の魔女と少年と犬のお話。
何というか、今回はイラストの勝利だなぁ。
(もう2〜3枚イラストがあれば嬉しいのですが。)
今の時点では至るところに伏線がいっぱいあり(1話の内容=伏線のばら撒きみたいな感じ)、次回を見ないと評価はできないので次号に期待。
『乃木坂春香の秘密/五十嵐雄策』
これは第4回で小説賞を取った人の作品。
話の内容は以下の通り。
・秘密を知る
・秘密を守る
・彼女を助ける
・親密な関係に
受賞作と似たストーリー展開ではありますが、冗長に感じる所はありませんでした。
つまり、この人は『萌えストーリーを作る才能がある』ということなのでしょう。
あともう一つ言えること。
この人は小道具である本の題名を考えるのに、結構時間使っているのでは?
『イノセント・スマイル』とか『美少女フィギュアコレクション?−球体関節の歴史』なんて単語は、少なくとも私の脳からは出てこない。
読者参加型企画の『血ポケットエンジェル』もとい、『チポケットエンジェル』は省略。
2番煎じのシスプリには興味が・・・ちょっと。
とりあえず、その辺のノベル2冊以上の価値はあると思いますので、毎月小説ばっかり買っている人は購入しても損はないでしょう。
隔月発売の小説詰め合わせ。
活字中毒な人に対する処方箋(その1)でもある。
なので、レビューも新連載&ショート読みきりを中心に。
・電撃コラボレーション
あるひとつのテーマ・シチュエーションを5人の作家がショートで書くという企画。必ず織り込むべき言葉は『30(これが30号記念だからでしょうな)』『タコ』『電撃』の3つ。
んでは、それぞれ簡単な説明と感想をば。
『残酷劇(ぐらんぎにょる)の夜/渡瀬草一郎』
一人の少年が人形のように心を閉ざした少女の心を開こうと努力するお話。
というかお嬢様キャラに弱いんだよなぁ、私。
正統派ラブストーリーです。
綺麗に話がまとめられているので、あっという間に最後まで読んでしまった感がありました。
『DIVE TO BLUE/三雲岳斗』
2つの危機的状況下のもと、一人の少女を守ろうとする少年&邪神のしもべのお話。
ラブストーリーって言うよりはギャグ小説ですね。
多分明日穂が今回のストーリーの最強キャラだと思う。
『MW号専用掲示板「ウィー・アー・オン・ボード!」/時雨沢恵一』
その名前の通り、掲示板での書き込みの羅列。
淡々と何の描写もなく話が進んでいきます。
発想はすごいと思うのですが、途中で冗長になりすぎた感も。
『匿名掲示板って怖いよな』とか思ってみたり。
『万年すだれ禿係長小保多喜八郎の冒険/有沢まみず』
ぱっと見、ギャグストーリーのように見えるのですが。
とてつもなくこの主人公が格好よすぎです。
この人は(色んな意味で)ふざけた話書かせると上手いなぁ。
『蟻塚と500人の海賊/成田良悟』
上記4つの話をまとめたお話(後日談のようなもの)。
そしてこのシチュエーションの主軸でもあります。
穿った見方をすれば良いとこ取り。
荒神(あらじんと読む)さん、悪役の癖に格好いいなぁ。
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『レミエル! レミエル!/日比生典成』
第3回電撃hp短編小説賞を取った人の作品。
ちなみに、受賞作は平凡大学生と○学生の恋愛ストーリーでした。
今回の作品は多重人格の魔女と少年と犬のお話。
何というか、今回はイラストの勝利だなぁ。
(もう2〜3枚イラストがあれば嬉しいのですが。)
今の時点では至るところに伏線がいっぱいあり(1話の内容=伏線のばら撒きみたいな感じ)、次回を見ないと評価はできないので次号に期待。
『乃木坂春香の秘密/五十嵐雄策』
これは第4回で小説賞を取った人の作品。
話の内容は以下の通り。
・秘密を知る
・秘密を守る
・彼女を助ける
・親密な関係に
受賞作と似たストーリー展開ではありますが、冗長に感じる所はありませんでした。
つまり、この人は『萌えストーリーを作る才能がある』ということなのでしょう。
あともう一つ言えること。
この人は小道具である本の題名を考えるのに、結構時間使っているのでは?
『イノセント・スマイル』とか『美少女フィギュアコレクション?−球体関節の歴史』なんて単語は、少なくとも私の脳からは出てこない。
読者参加型企画の『血ポケットエンジェル』もとい、『チポケットエンジェル』は省略。
2番煎じのシスプリには興味が・・・ちょっと。
とりあえず、その辺のノベル2冊以上の価値はあると思いますので、毎月小説ばっかり買っている人は購入しても損はないでしょう。
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