GOSICK―ゴシック

2004年7月19日 読書
ISBN:4829162295 文庫 桜庭 一樹 富士見書房 2003/12 ¥630

時は1924年。
西欧の小国・ソヴュールに留学した少年、久城一弥。
図書館塔の最上階に隔離された少女、ヴィクトリア。
この2人が幽霊船・クィーンベリー号に乗船したことから始まる物語。

イラストの感想。
とにかくヒロインのヴィクトリカがフリル過剰です。
イラストを見れば一目瞭然ですが、フリルいっぱいの服を着ているのです。
これに萌える事ができれば、話の90%は楽しめるでしょう。

物語の感想。

かなり昔に出たSFCの名作『かまいたちの夜』
『弟切草』のようなミステリー&推理タイプの、ノベル式ゲームです。
これを知っていると、話の4割近くが分かってしまいます。
話の構成・トリック・犯人など、限りなくこれに似ているのです。
ですが『4割』と言うのがポイントです。
最後の最後に、様々に張り巡らされた複線が次々と明らかとなっていく所は必見です。

あと、ヴィクトリカの性格。
ここでのネタばらしは控えますが、かなりイイ性格してます。
この描写があちこちで見られるがために、話が冗長に感じません。
ぶっちゃけ言うと『萌え』属性があります。

総括。

ヴィクトリカに読み手が感情移入できるか。
(ヴィクトリカに『萌え』ることができるか)
これでこの作品の評価が分かれるといっても過言ではないでしょう。
個人的には退屈せずに最後まで読みきれたので、良作かと。
次回作が出たら絶対に買うレベル。

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