ISBN:4829162546 文庫 桜庭 一樹 富士見書房 2004/05 ¥693

何故かカバーで主人公の名前が『九城』となっているのが気になる作品w

図書館塔に住まう混沌を求める金髪の姫・ヴィクトリカ。
そして、彼女の騎士となろうと決意する少年・久城一弥。
2人がヴィクトリカの故郷に向かうことから始まる物語。
目的は彼女の母親の『冤罪』を晴らすためだが・・・

イラストの感想。

ヴィクトリカが巻を重ねるごとに幼くなっているような気がします。
そしてやっぱりフリル過剰。
・・・個人的には大好きです。


物語の感想。

前巻と同じく『孤立となった場所』で『次々と同行者が殺され』ていくお話。
そして犯人・話の展開も前作と似た感じ。
これ以上書くと完全にネタバレになるので省略。
作者の人、このパターンが好きなのかなぁ?
(というか、ミステリはこのパターンが多いのですけれどね)

つぎ〜、ヴィクトリカの感想〜。

どうしてこの娘は次々と『萌え要素』を作っていくのだろうか。
・・・それに引っかかってしまう自分も自分だが。
どの辺がそういう風に感じるかは、一度読んでみて下さい。

総括。

この話って、ヴィクトリカと一弥の恋愛物語と解釈してよろしいか?
推理とかが霞んでしまうほど、その辺りの描写が上手。
これも気が付けば通しで読んでしまいました。
なので、個人的評価は(かなりイラストのおかげかもしれないが)良作。
次回作も絶対買おう、と思うレベル。

コメント