呼吸器ネタでもうひとつ。
2005年5月7日 薬局薬剤師日記家族全員がなぜか咳に苦しんでいる。
OTCで何かいいのはないか?と聞かれたので、『リン酸ジヒドロコデイン入っているの買っておけば?原末は麻薬だし咳止め効果強いし』と答える。
その旨を先輩薬剤師に話したら突っ込まれる。
『その発言は大いに問題がある』と。
・本日の宿題
Q.咳止めを使ってはいけない症例があります。
一つでいいから答えてみて。
A.気管支喘息発作・急性アルコール中毒・痙攣状態など。
リン酸ジヒロドコデインは強力な鎮咳薬ですが、同時に気道粘膜の粘液分泌も低下させてしまうので痰の粘度が上昇します。
その結果痰の排出ができにくい状態となり、呼吸困難を誘発する危険があります。
喘息は気道の炎症反応であり、気管支平滑筋の収縮に加えて気道粘膜の浮腫(むくみ)や粘度の高い粘液の分泌増大の結果、気道が狭くなって呼吸困難を生じます。
なので、気道粘膜から分泌される粘液の粘度を上げるような鎮咳薬を喘息の咳に用いてはいけません。
気道の炎症を抑制することが第一選択。フルタイドなどの吸入ステロイドが使われるのはそのため。
もともと咳は『異物を体外に出す生態防御機構』です。
それが過剰に起こって生活に支障が出る(肋骨に負担をかけるとか)場合ならば、咳止めを使わざるを得ませんが前述の症例の場合は別。
喘息発作中に咳止めなんか使ったら、痰が出せなくなって窒息します。
そもそも喘息の咳に対してリン酸ジヒドロコデインは無効のようですし。
咳には乾性のものと湿性のもの(痰とか出る)があるので、湿性の咳に対しては咳止めを使わないように。
(基本的に喘息は乾性の咳のことが多いようですが、私の場合は湿性の咳が顕著に出て大変です)
・・・よかった、喘息である自分が使う前に知ることができて。
OTCで何かいいのはないか?と聞かれたので、『リン酸ジヒドロコデイン入っているの買っておけば?原末は麻薬だし咳止め効果強いし』と答える。
その旨を先輩薬剤師に話したら突っ込まれる。
『その発言は大いに問題がある』と。
・本日の宿題
Q.咳止めを使ってはいけない症例があります。
一つでいいから答えてみて。
・咳止め
中枢性・末梢性のものがあるが、今回は中枢性のリン酸ジヒドロコデインに限定。
A.気管支喘息発作・急性アルコール中毒・痙攣状態など。
リン酸ジヒロドコデインは強力な鎮咳薬ですが、同時に気道粘膜の粘液分泌も低下させてしまうので痰の粘度が上昇します。
その結果痰の排出ができにくい状態となり、呼吸困難を誘発する危険があります。
喘息は気道の炎症反応であり、気管支平滑筋の収縮に加えて気道粘膜の浮腫(むくみ)や粘度の高い粘液の分泌増大の結果、気道が狭くなって呼吸困難を生じます。
なので、気道粘膜から分泌される粘液の粘度を上げるような鎮咳薬を喘息の咳に用いてはいけません。
気道の炎症を抑制することが第一選択。フルタイドなどの吸入ステロイドが使われるのはそのため。
もともと咳は『異物を体外に出す生態防御機構』です。
それが過剰に起こって生活に支障が出る(肋骨に負担をかけるとか)場合ならば、咳止めを使わざるを得ませんが前述の症例の場合は別。
喘息発作中に咳止めなんか使ったら、痰が出せなくなって窒息します。
そもそも喘息の咳に対してリン酸ジヒドロコデインは無効のようですし。
咳には乾性のものと湿性のもの(痰とか出る)があるので、湿性の咳に対しては咳止めを使わないように。
(基本的に喘息は乾性の咳のことが多いようですが、私の場合は湿性の咳が顕著に出て大変です)
・・・よかった、喘息である自分が使う前に知ることができて。
・補足
湿性の咳の場合、咳止め単体の使用がいけないのであってムコダインなどのような去痰薬を併用すればOK。
(実際市販の薬にも風邪に対して咳止め+去痰薬の混ぜられているシロップもありますし)
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