以下の処方箋が2枚でやってきました。
<1枚目>
イスコチン錠(50mg) 6T
リマクタンカプセル 3C
エサンブトール錠(250mg) 3T
1日1回朝食後服用 28日分
(一包化で)
<2枚目>
ピドキサール錠(30mg) 1T
1日1回朝食後服用 28日分
(一包化で)
ピドキサールが処方されたのは以下の理由から。
Q:なぜわざわざ処方箋が2枚に分かれているのか?
服用時間も同じ。
別に錠剤同士が何らかの化学反応を起こすわけでもない。
なぜ、この処方を分ける必要があるのでしょうか?
A:保険適用が変わってくるため。
初めの3剤は抗結核菌薬。
これは結核予防法に基づきある程度公費負担となり、患者負担は5%で済みます。
そしてピドキサールはビタミン剤。
処方の目的は『イスコチンによる副作用の予防』なので、直接結核の治療には関わってきません。
ですので患者負担は通常の30%(3割)
そのために患者負担5%の処方箋と、患者負担30%の処方箋に別れて出てきたのです。
途中入社したために、保険のことがほとんどよく分からない自分。
・・・これから少しずつでも覚えていかないと。
<1枚目>
イスコチン錠(50mg) 6T
リマクタンカプセル 3C
エサンブトール錠(250mg) 3T
1日1回朝食後服用 28日分
(一包化で)
<2枚目>
ピドキサール錠(30mg) 1T
1日1回朝食後服用 28日分
(一包化で)
・イスコチン(イソニアジド)
抗結核菌薬。
細菌の細胞壁に作用し、菌を殺す。
ビタミンB6欠乏により末梢神経障害の起こることがある。
また、日本人の多く(約9割)はイゾニアジドを代謝する能力が高いとされていて、こうして大量に出来た代謝物のアセチルヒドラジンが肝障害を起こす。
食欲低下・吐き気・発熱・だるさ・皮膚や白目が黄色になるなどの症状が出てきたら要注意。
・リマクタン(リファンピシン)
抗結核菌薬。らい菌(ハンセン病)にも用いる。
細菌のRNA合成を阻害して菌を殺す。
特徴は尿・大便・唾液・痰・汗・涙がオレンジ色っぽくなること。
これは別に有害なことではありませんが、余りにもインパクトのあることなので予め伝えておくこと。
また、イソニアジドと同様に副作用に肝障害があるので症状に気をつける必要がある。
さらにこれは尿中排泄もされるので腎障害(血尿・尿量減少・むくみなど)にも気をつけるべき(もっとも、尿の色がオレンジ色なので血尿かどうかを目で判断するのは難しいでしょう)。
・エサンブトール(エタンブトール)
抗結核菌薬。
細菌の細胞壁に作用して増殖を抑える(殺しはしない)。
ほかの抗結核菌薬同様、肝障害に注意。
また、副作用として視覚異常の起こることは有名。
これは早期発見できれば回復するが、放置すると元に戻らなくなることがある。
なので毎日、新聞の文字を見るなどして視覚のチェックを行うとよい。
医療機関も定期的に眼の検査を行うこと。
<結核について>
結核の治療期間は通常6ヶ月。
この途中で勝手に服薬を中止すると、治らないどころか薬剤耐性菌が生じることがあり治療が困難・もしくは不可能となることがある。
なのでコンプライアンスが非常に重要。
今回の処方で一包化されているのは恐らくコンプライアンス向上のためかと思われる。
ピドキサールが処方されたのは以下の理由から。
・ピドキサール(リン酸ピドキサール)
活性型ビタミンB6。
イソニアジドとビタミンB6は構造が似通っている。
その結果、ビタミンB6の拮抗物質として働き副作用としてビタミンB6欠乏による末梢神経障害の起こることがある。
この不足したビタミンB6を補うために本処方ではピドキサールが処方されているものと考えられる。
副作用は発疹・食欲低下など。
Q:なぜわざわざ処方箋が2枚に分かれているのか?
服用時間も同じ。
別に錠剤同士が何らかの化学反応を起こすわけでもない。
なぜ、この処方を分ける必要があるのでしょうか?
A:保険適用が変わってくるため。
初めの3剤は抗結核菌薬。
これは結核予防法に基づきある程度公費負担となり、患者負担は5%で済みます。
そしてピドキサールはビタミン剤。
処方の目的は『イスコチンによる副作用の予防』なので、直接結核の治療には関わってきません。
ですので患者負担は通常の30%(3割)
そのために患者負担5%の処方箋と、患者負担30%の処方箋に別れて出てきたのです。
途中入社したために、保険のことがほとんどよく分からない自分。
・・・これから少しずつでも覚えていかないと。
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